AOTSジャーナル21号
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Q1:現地法人での量産化や生産が開始前の場合、目標はどのように立てればよいのでしょうか?A1:一例として、現在の他工場での同種製品の製造工程と比較し、新規工場の製造工程で同数量の製品を製造すると仮定した場合、必要とされるエネルギーが研修等の成果によりどのぐらい削減できるのかを示してください。Q2: 製品自体の高い省エネ性能により省エネを実現できる製品に関する設計開発や製造技術は対象になりますか?A2: 生産プロセス省エネ化を目的としたスキームでは対象となりませんが、別のスキーム(省エネ機器等・FAの導入・メンテナンス他)、事業では対象となる場合もありますので、ご相談ください。左よりデザイン設計部 シニアマネージャー 末岡正章様、リドさん、宋さん、マネージャー 石田龍一様。総務部 安友隆様はオンラインで名古屋よりご参加(右のモニター内)。異なる国の研修生同士、研修も日常生活も仲良く協力しあっていて、とても良い雰囲気で安心しました。これからも頑張ってください。本日はありがとうございました。中国の宋さん。TKCでは「行事にたくさん参加して、とても日本語が上達した」と評判です。※2 正式名称:アジア等ゼロエミッション化人材育成等事業      併せて巻末の広告もご覧ください。ローダクト等、それぞれの基本的な設計技術および成形技術、といった内容で9か月行っています。 発泡ブロー成形の製品のどのような点が一般ブローの製品と異なるのかを理解させることで、設計技術の向上によって製造過程での省エネ化が可能になるよう、発泡ブロー用樹脂と一般ブロー成形用樹脂との物性の違いや、従来材料との物性の違いから生じ得る成形時のトラブルについて理解できるような研修計画にしています。研修生は協力会社での試作にも同行させ、試作品の不良の原因究明のレポートを書いてもらっています。2022年にAOTSで行ったインドネシア法人の現地の評価調査の際には、帰国後の研修生が所属部署で習得した技術の波及・伝達を行い、活躍されている様子を伺いました。「日本で研修させることの意義」についてどのようにお考えでしょうか?帰国研修生については、研修後の行動変容としては、技術とスピリット両方を身に着け、現地での仕事への取り組み方に変化を感じました。帰国後の研修生に期待することは、コミュニケーションのさらなる研鑽で、現地法人では帰国後も日本語を忘れないよう、あえて日本語でコミュニケーションをしています。 特に設計部門は日本と頻繁にやり取りするため、日本語のできる設計者はなくてはならない存在です。客先の技術者の多くは現地スタッフのため、設計担当も現地スタッフのほうが意図を■みやすく、タイムリーな対応が可能となります。インドネシア法人で今年から量産化する製品の設計のチーフはAOTSの研修経験者です。天津の法人はまだ独立した設計部門がないので、数年後には今の研修生を中心にインドネシア法人のような体制になってほしいです。 ゼロエミ事業(※2)には巻末の広告のように低炭素化、脱炭素化のための海外への技術移転を目的としたいくつかの事業がありますが、今回ご紹介したのは製造業において、生産プロセスの省エネ化を図るための外国人エンジニア等の育成の事例です。申込には指導による製造現場の電力使用量やCO2の削減目標を具体的な数値目標として申請いただきます。 AOTSでは本事業の申請に必要な製造工程におけるエネルギー削減目標の立て方の例を紹介しています。本事業の利用をご検討の企業はぜひお問い合わせください。AOTS JOURNAL5ここからは研修生のお二人にもお話を伺います。実地研修や日本での生活はいかがでしょうか? 研修が決まった時はとにかく日本に来ることが宋さんの半年後から研修中のリドさん。難楽しみでした。実地研修しい日本語テキストはアプリを駆使し理解中はCADの課題やレしています。ポートがありますが、難しくないです。テキストは日本語や英語ですが翻訳アプリを使い、知らない漢字はカメラアプリで調べます。日本のいろいろな所に行ってみたかったので、休日はネットで調べて遠出しています。TKCから実地研修地に通っているそうですが、センターでの生活はいかがでしょうか。リドさんはムスリムですが、普段の昼食やセンターの食堂がお休みの日曜日の食事はどうしていますか? TKCの行事で鎌倉にも行ったし、毎週木曜のバドミントンも楽しみです。盆踊りは二回練習に出て5種類の踊りを覚えました。(宋さん) コンビニで豚肉じゃないものを買います。日曜日はいつも宋さんと外で食べていて、メニューを見て調べます。親子丼が好きです。(リドさん)

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