プレス機の操作の研修の様子クリーンルーム内での研修をガラス越しに撮影左から中道社長、アランさん、アジさん、大坪課長本社工場玄関前にて。衝材を生産予定です。 インドネシアへ帰国済みの研修生は、日本で培った技術をまずはHVモデルにて発揮してくれており、現地の日を追うごとに高まる環境意識に対して応えるべく、弊社も現地で活躍できる人材育成を進めて参ります。それは良かったですね。現在来日中の研修生の様子はいかがでしょうか?一期生の帰国後も、引き続きプレス部門リーダー候補の育成が必要となるため、特にリーダーの資質がありそうな2名を二期生として選考しました。コロナ禍で当初目指していた来日スケジュールからの遅れはありましたが、日本政府により「特段の事情による来日」が認められ、2022年3月のJ6Wに参加することができました。研修生はとても意欲的です。とにかく様々な設備を使ってみたいと思っているようです。また、インドネシアでも生産性を上げる改善活動をやっているので、日本法人の製造現場でも効率化のためにいろいろ意見を出してくれています。慣例に流されない率直な意見なのでこちらも新たな気づきとなる事もあります。また技術の習得だけではなく、挨拶も元気よく、日本語の覚えも早いので、環境の変化に臆することなく日々頑張っている姿に頭が下がる思いです。 素材の厚みや特性に応じ、調整が難しいプレス機の操作については現場実習にて、種類の多い材料・金型・生産関連書類については週1回の座学で勉強中です。現場実習の際で分からない事や些細な疑問点に関しても勉強会で再確認しております。現地実習や勉強会でも常にメモを取って望んでおり、後で振り返りが出来る状況です。また来日中の研修生には技術習得だけでなく、現地に戻ってからもより上を目指せる人材となれるよう上記教育を通した意識付けを行っています。では、研修生のお二人にもお話を伺います。日本に来てみていかがですか? 日本での研修の機会を得られるのは限られたメンバーだけなので、選ばれたこと、新しい経験ができることに感謝しています。最初に日本に行けると聞いたとき、とても楽しみにしていました。生活面について不安はまったくありませんでした。 こちらでの毎日ですが、工場から寮までは歩いて2、3分の距離なので、昼休みも寮に戻って自炊しています。食材は近所のスーパーに自転車で買い出しに行っています。また12月にはインドネシアでは見ることができない雪の風景を写真に撮ることもできました。触ってみると冷たさで手が痛くなりましたが。AOTS JOURNAL7アランさん:クリーンルームの管理は気を配ることが多く、清掃管理など覚えることも多くて少し不安もあります。とにかく指導員に聞いてメモをとり、頭に入れるようにしています。指示書は漢字が多いので辞書をひいたりして調べています。日本にいられるあと半年の間に、なるべく多くの知識を吸収したいと思っています。とても熱心に研修に取り組んでいる様子が伺えました。帰国後は日本で習得した技術を発揮できるよう頑張ってください。本日はありがとうございました。日本での生活も楽しめる余裕があるようでよかったです。TKCの一般研修で心に残っていることは? 遠隔地見学はオンラインでしたが、自動車メーカーを見学できたのがよかったです。講義は興味深く、それからゴミ分別の練習が面白かったです。実地研修はいかがですか?クリーンルームでの研修は大変だと思いますが、お二人それぞれどのようなことを心がけていますか?アジさん:前職ではもっと大型の金属プレス機を扱っていたため、安全管理の面では今の職場のほうが危険性は少ないのです。ただ、気を抜くと事故につながってしまうため、安全に見えても100パーセント安全なことはなく、どこかに罠があるかもしれない、と気をつけています。現在研修している工程は製造設備や製品はインドネシアと同じで素材が異なるだけなのですが、作業指示書は日本語で難しいので、分からないことはとにかく質問します。インドネシア人社員の先輩がいるので、伝わらないときは先輩の助けを借りたり、身振り手振りでコミュニケーションしています。
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