第二工場本社工場本 社:愛知県一宮市 本社工場、第二工場、 インドネシア工場事業内容:各種産業用ゴム、 ウレタン・スポンジ等の部品製造車生産工場の建設に向けて動いていました。そこで現地法人では低炭素排出車向けリチウムイオン電池の周辺緩衝材となるプレスゴム部品の量産化の計画を進めてきました。この製品は寸法精度が厳しい上、異物が付着すると電池がショートする危険性があるため、厳しく清浄度を管理されたクリーンルーム内でのプレス加工作業が必要となります。このため2019年にプレス工程のサブリーダー2名を初めて本社工場に招聘し、より高い寸法精度に対応できるプレス技術習得と、クリーンルームの管理技術の習得を目的とした研修を行いました。ここ数年はコロナウイルス流行の影響もあったと思いますが、帰国した研修生はどうしているのでしょうか?目標としていたリチウムイオン電池の周辺緩衝材プレスゴム部品の量産化については、客先の計画の遅れを受けてまだ先になる見通しですが、コロナ禍で多くの客先が減産をする中、これまでも取引のあった医療用の製品のニーズが高まったおかげで、売り上げは大きく落とさずにすみました。派遣元企業では2021年にクリーンルームの建設を完了し、帰国した2名には現在リーダーとしてクリーンルーム下でのプレス技術の指導を担当してもらっています。現地では2022年秋から先行してHVモデル用のバッテリー周辺の緩衝材の生産を開始しております。また2023年春からは別モデルでのHV用緩名北ゴムは各種産業用ゴム、樹脂、シリコン等の多種多様な素材のプレス部品の製造(切削、型抜き、スライス、接着、組立てなど)を行い、自動車部品、医療用、電子機器用部品をはじめとするさまざまな製品の多品種小量生産に対応しています。今回は同社インドネシア法人からの研修生受け入れについて、代表取締役社長 中道大樹様、製造2課課長 大坪浩匠様にお話を伺いました。2023 SPRING No.206御社の製品や設備の特色についてお聞かせください。 弊社は元々自動車エンジン部品のゴム部品、座席シート用樹脂を主力製品としておりましたが、創業から四半世紀を経てさまざまな分野のお客様の幅広いニーズにお応えしているうちに、医療用・電子機器用部品、ガス機器・建築・玩具用といった多種多様なゴム・樹脂素材部品の製造を行うようになり、納品先は250社を超えています。顧客起点のブランド価値等の構築に取り組む企業として、平成21年に「愛知ブランド企業」に認定されています。 また、本社工場では東海地方で随一のクラス1000のクリーンルームを設置し、精密製品の部品、梱包材や緩衝材などの製造にも対応しています。特にEV・FCVの電池パックで使われる新材料(導電性の異物0.2mm以上NGなどの厳しい条件)のセル間クッションの加工技術を確立しています。インドネシア法人でAOTSの制度を利用することになった人材育成のニーズについてお聞かせください。 2015年にジャカルタの東側に位置するブカシ市の工業団地に100%出資の子会社を設立しています。主要取引先である日系自動車部品メーカーが多く進出している地域です。AOTSを利用した背景ですが、インドネシア政府が「2025年までに四輪車の生産台数の20%を電気自動車にする」という方針を掲げたことを受け、現地日系自動車メーカーが電動インドネシアのお客様に頼られ、 期待される製品づくりをすすめます名北ゴム株式会社
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