AOTSジャーナル14号(2019春号) 和文
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13No. 14 SPRING 2019同窓会ニュース● チッタゴン同窓会(CAAS) 創立30周年 記念行事9月13日の夜、創立記念式典が盛大に開かれました。式典ではムハンマド・ヌルル・イスラーム名誉総領事にご挨拶いただき、インド・デリー同窓会のマン・モハン会長による基調講演“All Alumni Areas for Potential Cooperation”が行われ、また隣国ミャンマーの江口ヤンゴン事務所長がミャンマー同窓会からのお祝いメッセージを代読する場面もありました。式典後にはバングラデシュの舞踊、歌が披露され、会食が開かれました。同じ13日には式典に先駆けて、CAAS役員11名とチッタゴン管区の企業家6名との政策対話の場が設けられました。各県の抱える問題に関して発表を行い、CAAS役員よりAOTSの人材育成を利用したソリューションの提案要望が述べられました。続く14日はCAAS主催のWNFセミナーが開催されました。スリランカ同窓会が派遣したチャンナ・ラリス氏を講師として迎え「製造業の労働安全」についての講義が行われました。CAASのメンバーは現在約1,000名ですが、新しいメンバー獲得にも意欲的で、同窓会役員からは「2017年度に日本の管理研修にCAASから99名が参加しており、今後もこの人数を維持したい」との希望が聞かれました。会員増加により活動の充実、組織の活性化にますます拍車がかかることが期待されます。● ダッカ同窓会(BAAS)50周年記念行事BAASは現在約2,000名のメンバー数を誇る非常に大きな組織です。約400名の会員が参加し盛大に50周年をお祝いしました。9月15日の記念行事開会式はバングラデシュ首相経済アドバイザーのマシュール・ラーマン氏をはじめとする来賓・関係者にご来場いただき、式典では、バングラデシュ議会議長シリン・シャルミン・チョードリー氏よりビデオレターでのご挨拶を賜りました。また東海大学名誉教授の綾野克俊先生をお迎えしての品質管理のセミナー “Quality for Peace & Sustainable Development”が開催され、綾野先生からは”If Japan can, why can’t we?”と参加者を鼓舞する場面が見られました。15日午後は50周年記念行事の一環としてBAAS役員による関連事業のプレゼンテーションがありました。この中で紹介されたBJTI(Bangladesh-Japan Training Institute)はBAASを母体として2012年に設立された日本式マネジメント等の研修実施企業です。2017年度には39コース600名以上の参加者を集め(WNFプログラムならびに日本から派遣された講師によるコースを含む)、バングラデシュで事業展開する日系の服飾・繊維関係企業向けのコースも開催されています。閉会式にはトファエル・アーメド商業大臣、在バングラデシュ日本国大使館 伊藤毅公使よりご挨拶を賜りました。開会式・閉会式いずれも同じSAFAASに所属する10同窓会から22名が参加するなど、結束の強さが見られました。また、記念行事の一環として9月14日にBAAS主催によるWNFセミナーが開催され、「人と組織の問題解決」をテーマにSAFAASのM. R. ランガナタン会長が講演を行い、約30名が聴講しました。 成長待たれるバングラデシュ̶同窓会記念式典̶写真右端より:マシュール・ラーマン氏、桒山理事長、綾野先生、BAASアドバイザー フセイン氏チッタゴン式典会場(前列左から2番目よりイスラーム名誉総領事、桒山理事長)バングラデシュはAOTS同窓会所在国の中でも非常にアクティブな活動を展開している国のひとつです。2018年9月、ダッカ・チッタゴンの各同窓会の創立記念行事が行われ、桒山理事長がバングラデシュを訪問しました。日本国大使館およびJETROダッカ事務所への表敬訪問では、この数年で日系企業の問い合わせ・進出数が増えており、人材育成のニーズも増えていく見通しとのお話で、今後ますます同窓会の重要性が高まることが期待されます。同じ南アジア地域連合(SAFAAS)の同窓会メンバーも多数駆けつけて行われた記念行事の様子をお伝えします。

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