AOTSジャーナル13号(2018秋号) 和文
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JOURNAL8 派遣者への今後の期待を教えていただけますか。中塚シニアオフィサー:海外インターンシップへの参加により、自らが自らの考えで動く、結果に対する方法論も含め自ら切り開いていく姿勢が身に付いたことは大きな成果です。当社の求める社員像としては、「自ら変化に対応し、自ら挑戦する、プロフェッショナルな社員」、「自己研鑽に努め、自らの価値を高める社員」という2点を掲げていますが、「自ら」という言葉がポイントです。主体的に物事を成し遂げる力を重視しています。二人は、今回の派遣によって受身から主体的な姿勢にすでに変わってきていると思いますが、それが今後、職場で発揮されることが重要です。自分自身の変化とともに、自らの影響力で組織に変化を巻き起こす人材になることを期待しています。また、インターンシップを通して海外で他の社員が知りえないことを学んではきましたが、製薬ビジネスの経験はまだまだこれからです。将来的に海外ビジネスを行うために、製薬ビジネスの全体像を知る努力もして欲しいと思います。今は国内営業という製薬ビジネスの一側面しか経験していませんが、研究・開発、生産、信頼性保証等、製品が最終的に顧客に届くまでの一連の流れについての理解を深める必要性があります。当社は、海外派遣で確実な成果を得るためには、やはり6ヶ月くらいの派遣期間が必要と考えています。他社では2週間、1ヶ月、3ヶ月などもっと短期の派遣例があると聞きますが、派遣者の実感として、現地にやっと慣れた頃に終わりというケースもあるのではないかと思います。期間を6ヶ月に設定することによって、派遣できる人数は限られますが、派遣先において事を成したと実感できるためには、やはりこのくらいの期間は必要と考えます。二人の派遣の前に、インドの企業へ初めて研修としての海外派遣を実施しました。今後も入社10年目位までの若手優秀社員の海外派遣を継続したいと考えています。未知の領域で価値を生み出す力強さと胆力を併せ持つ海外派遣経験者が中心となって、チャレンジングで革新的な組織風土が醸成されることを期待しています。 最後に、AOTSへのコメントをお願いいたします堀江氏:フォローアップ体制が整っていて、受入企業も日本人インターンを過去に受け入れた実績があったので、安心して参加できました。一方で、受入企業が日本慣れしていたため、全く受入実績のない、日本のことをまるで知らない企業への派遣であれば、もっと厳しい環境を経験できたかもしれないとも思います。佐藤氏:私もかなり手厚くフォローしてもらったので、同意見です。全く初めての受入企業でもよかったと感じました。中塚シニアオフィサー:もう少し厳しい環境での研修を望む意見もありますが、派遣する企業としては、厳しい環境はリスクも高まりますので悩ましいところです。乗り越えられればより大きな成果に繋がりますが、トラブルになれば成果どころではないからです。AOTSのプログラムは、今回の派遣期間中、派遣者が怪我をした際にフォローを行っていただいたように、大小様々なトラブルに対して支援体制が整っているので安心しています。受入企業の選定については、安全性と研修効果のバランスをとる必要がありますが、AOTSには過去の豊富な派遣事例からの知見がありますので、そこは信頼してお任せしたいと考えています。 本日は貴重なお話をありがとうございました。左から、佐藤氏、中塚シニアオフィサー、堀江氏GHC海外インターンシップ*とは、日本企業のグローバル事業展開を担う若手人材の育成を目的として、新興国のローカル企業や公的機関等で業務体験を行う新興国ビジネス体験型インターンシップです。AOTSは、50年以上にわたる産業人材育成事業で培った親日家・知日家の海外ネットワーク(AOTS同窓会等)と、政府委託事業等を通じて蓄積した海外インターンシップについての経験を活かし、企業のご要望に応じて、受入機関(企業)やインターンシップ内容をご提案します。あわせて巻末の広告もご覧下さい。*GHC=グローバル・ヒューマン・コネクティビティ
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