AOTSジャーナル12号(2018年春)和文
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11No. 12 SPRING 2018AOTSでは、経済連携協定(EPA: Economic Partnership Agreement)に基づきインドネシア及びフィリピンから来日する看護師・介護福祉士候補者に対し、来日後6か月間の日本語等研修を2008年度より継続的に実施しています。2017年度は東京、横浜、豊田、大阪の4か所に分かれて、6月から12月にかけて候補者を受け入れ、研修を実施しました。候補者が日本で苦労することのひとつが、日本の「冬の寒さ」を乗り越えることです。今シーズンも昨年10月上旬から朝夕冷え込むようになり、慌てて冬支度する候補者がたくさんいました。一般財団法人日本インドネシア協会より、東京研修センター、関西研修センターと中部事務所の3か所に分かれて研修しているインドネシア人候補者(来日数:介護福祉士候補者295名、看護師候補者29名)のために、100名を超える法人・個人会員及び有志の方々より寄付していただき、200箱以上の冬物衣料を昨年11月に送っていただきました。さらに、日本インドネシア協会の法人会員である株式会社ロッテホールディングスより今回も携帯カイロ56ケースと、チョコレートなど3種類のお菓子11ケースも寄贈していただきました。冬物衣料を寄贈された方々より、「冬が近づきました。日本での初めての冬の寒さを少しでも和らげることができたら幸いです。身体に気を付けて頑張ってください」や、介護ヘルパー受験を経験された日本人からは「祖国を離れ、新しい言葉と技術を学ばれている皆さんを尊敬しています」といった心温まるメッセージも頂戴し、インドネシア候補生の身体を気遣ってくださるお気持ちに候補生も触れ、研修後も各受入施設・病院で働きながら国家試験合格を目指してくれると思います。日本の厳しい冬に備えるために、一般財団法人フィリピン協会からフィリピン人候補者(来日数:介護福祉士候補者271名、看護師候補者34名)の皆さんに2017年6~7月にかけて大阪と横浜に冬物衣料を送付していただきました。実際には、9月26日に横浜で遠藤賢司理事をはじめ、今回たくさんの冬物衣料をご寄付くださったキリンホールディングス株式会社、常石造船株式会社、そして太平洋セメント株式会社の皆様、また10月3日に大阪で桂誠理事長のご臨席を賜り、寄贈式を行いました。その後、食堂に場所を移して、候補者代表の皆さんと一緒に昼食をとりながらフィリピンの事や日本の印象などについて、懇談をしました。横浜で研修に参加している候補者たちは、10月19日に小雨が降る中、バスで富士山ツアーに出かけましたが、寄贈していただいたセーターやコート、マフラーなどを思い思いに身につけて、寒さを忘れてツアーを楽しんでいました。日本インドネシア協会ならびにフィリピン協会からEPA候補者への冬物衣料寄贈● 日本インドネシア協会● フィリピン協会いただいたコートで寒さも気にせず、富士山ツアーを楽しむフィリピン人候補者たち(横浜)気に入ったマフラーやコートを身にまとうインドネシア人候補生たち(大阪)日本インドネシア協会ならびにフィリピン協会から、心温まる素敵な贈り物を届けていただきましたことに、 この場をお借りして感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

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