AOTSジャーナル12号(2018年春)和文
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9No. 12 SPRING 20183. 日本語講師の育成AOTSの日本語講師を対象に、テーマ別講座・勉強会・関連施設の見学会を定期的に開き、教授能力の維持向上に努めています。4. その他日本語教育に関するイベント等の活動を行います。毎年開催している「看護・介護にかかわる外国人のためのスピーチコンテスト」は、看護・介護に携わる外国人が意見を述べるコンテストで、多くの日本人に彼らの思いや日本の看護・介護現場の現状を伝える場となっています。Q3 企業で利用できるサービスはありますか?A3 どなたにもご利用いただける自主事業も行っています。特に個別法人向けオーダーメイド型日本語研修では、 日本語レベル・クラス形態・教材・学習期間・場所など、企業のニーズに合わせてカスタマイズした研修をご提供します。実施形態も、宿泊型・通学型・講師訪問型・オンライン型など、さまざまな設定が可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。スピーチコンテストが開催されました今回で第6回となる「看護・介護にかかわる外国人のためのスピーチコンテスト」が2017年9月2日に開催され、200名を超える聴衆が見守る中、10名の出場者が見事なスピーチを披露されました。見事第一位に選ばれた出場者の要旨をご紹介します。出場者の皆さん(カッコ内は出身国)(後列左より)メアス・ペンさん(カンボジア)ヨシサト・ウガス・エミリオ・リカルドさん(ペルー)ハ・ティ・タン・ガさん(ベトナム)鈴木 プレシーラさん(フィリピン)スマリノグ・マリッサ・ポロヴォスさん(フィリピン)(前列左より)ゲラ・サイリル・バガクさん(フィリピン)レオセルアリアネ・カルピト・ヴェルガラさん (フィリピン)イイン・ハニパーさん(インドネシア)ムティアラ・ロイサテゥンさん(インドネシア)グエンティホン・イエンさん(ベトナム)「患者さんとのコミュニケーション」 レオセルアリアネ・カルピト・ヴェルガラさん(フィリピン) (要旨)日本の病院で仕事をする上で、言葉の壁を強く感じ、コミュニケーションに苦労してきた。患者との会話がうまくいかず怒鳴られたこともあったが、運よくその患者を継続して担当することができた。そしてその患者と少しずつ仲良くなり、退院日には「ありがとう、がんばれ」と泣きながら言ってもらえた。この経験を通して、日本語が難しくてもコミュニケーションをがんばろうという気持ちになり、今では日本で仕事ができてよかったと思っている。 第一位AOTSホームページよりスピーチ発表の動画がご覧いただけます。▼http://www.aots.jp/jp/project/nihongo/sp2017/

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