AOTSジャーナル12号(2018年春)和文
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JOURNAL8AOTSはこれまで170か国以上からの技術研修生等に対し日本語教育を行ってきました。技術移転の現場での日本語教育のため、コミュニケーション重視・短期集中型の実践的な教育を行っています。現在は、看護介護や外国人社員などにも教育の場を広げています。よくお問い合わせいただくAOTSの日本語教育について日本語教育センター(JLTC)よりご紹介いたします。Q1 AOTSの日本語教育について教えてください。A1 AOTSの日本語教育の特徴は、以下のようなものです。1. 短期集中の学習技術研修生が、企業での実地研修前の数週間で必要な日本語を習得するため、短期集中かつ効率的に学習を進めます。2. 口頭練習を通じて話す・聞く能力を養成する教授法限られた期間内に実地研修で使う最低限のコミュニケーション力を養成するため、徹底して口頭練習をし、「話す」「聞く」能力を習得します。3. 日本語を使って日本語を教える直接法講師は学習者の母国語を使わず、日本語で日本語を教えます。これにより学習者が日本語を聞く機会を増やします。4. 実践的なカリキュラム実社会で使えるコミュニケーション力をつけるため、教科書学習だけでなく、地域住民との会話練習やフィールドワークといった教室外の活動を取り入れています。Q2 日本語教育センター(JLTC)の役割は何ですか?A2 JLTCはAOTSが実施する各事業において、日本語教育に関するさまざまな業務を担っています。1. 日本語研修カリキュラムの開発AOTSが行う日本語研修のカリキュラム開発をします。研修の目的・学習者の背景・目標レベルや、学習者の要望も考慮し、それぞれの研修に合った研修計画の作成や教材選びを行います。国庫補助事業 - 産業技術研修生向け研修受託事業 - 経済連携協定(EPA)に基づく看護師・ 介護福祉士候補者向け研修 他AOTSの自主事業 - 実践日本語力アップ短期集中プログラム - AOTSにほんごeラーニング - 個別法人向けオーダーメイド型日本語研修 - テーマ別/職種別集合型研修 他2. 教材の開発学習に必要な教材開発をします。以下はAOTSが開発した教材の例です。『新日本語の基礎/中級』 日本語の初級から中級までの文型が学習できる教材『場面から学ぶ看護/介護の日本語』 日本の医療/介護施設で就労する外国人のための教材『留学生のためのビジネス日本語シリーズ -人財-』 日本で就職を目指す留学生のための教材 AOTSの日本語教育事業授業風景AOTSの日本語教材

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