AOTSジャーナル11号(2017秋号)和文
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11No. 11 AUTUMN 2017 NEWS7月1日付でバンコク事務所次長として赴任いたしました戸田英信です。バンコクに来てわずか2週間の間にサービスアパートの部屋のセーフティボックスが開かなくなったり、ものもらいで急遽病院で瞼を切る羽目になったり、昨晩は電子錠が故障して自分の部屋に入れず、別の部屋を手配してもらったりと、すでに多くのハプニングに見舞われています。これまで総務系の仕事が長く、また近年は日本国内への関心が強かったことから、海外に出るのは約10年ぶり、タイへの渡航は13年ぶりとなります。久しぶりのバンコクは、至るところで建設中のビルが目に入り、更なる成長ぶりが窺え、ASEANの中心国だと実感します。これまで日本からの視点でしか見ていなかったタイ、そして近隣国をしっかり五感で感じながら、アジアから見た日本を見据えていきたいと考えています。AOTSでは経済連携協定(EPA:Economic Partnership Agreement)に基づきインドネシア及びフィリピンから来日する看護師・介護福祉士候補者に対し、来日後6か月間の日本語等研修を2008年度より継続的に実施しています。今年はインドネシアから324人、フィリピンから305人が来日し、6月からそれぞれ東京研修センター、関西研修センター、中部事務所、外部施設(横浜近郊)の4つの研修場所に分かれ日本語の学習などに取り組んでいます。7月13日にはインドネシアからニラ・ムルック保健大臣(H.E. Prof. Dr. Nila Moeloek)が東京研修センターを訪問されました。最初に桒山理事長と本事業の制度のしくみやインドネシアの候補者の状況について意見交換を行いました。その後、現在東京研修センターで研修に参加しているインドネシアの看護師候補者29名との懇談会が行われました。懇談会では大臣自ら日本に滞在された経験をお話しされ、慣れない海外生活で困難を伴うかもしれないが、このチャンスを活かし活躍してほしいとのメッセージを伝えられました。その後も大臣と候補者との間で、インドネシア国内における制度利用の手続きや今後の医療について等、活発なやり取りが行われました。大臣からの励ましのお言葉は候補者の今後の日本滞在を温かく後押ししてくれることでしょう。バンコク事務所便りインドネシアのニラ・ムルック保健大臣がTKCを訪れ、看護師候補者と懇談バンコク事務所の職員一丸となって活動しています。山室所長(後列左から4人目)、戸田次長(後列右から2人目)・・・全体的な統括田口所員(前列右)、池田所員(後列右)・・・AMEICC事業担当井手所員(後列左)・・・AMEICC以外の業務全般名越前副所長(後列左から3人目)保健大臣(前列左から5人目)を囲んで。前列左から6人目が桒山AOTS理事長。帰任ご挨拶AMEICC事務局支援業務部 (前バンコク事務所 副所長)名越 太郎バンコク在任中は大変お世話になったにもかかわらず、充分にお礼のご挨拶もできないまま帰国を迎えてしまいました。バンコク駐在時代にお世話になりました皆様には深くお詫び申し上げます。バンコクでの生活を振り返ってみますと、いながらにして日本のほとんどのモノが手に入ってしまう便利さゆえに、ややもすれば、ここがアウェイであることをうっかり忘れてしまいそうな危うさを感じ続けた2年間でした。副所長在任時代は、関係の皆様方から協会についてたくさんのご意見を伺いました。これからは皆様からいただいた声を協会全体の事業に反映できるよう、できる限り努力してまいりたいと存じます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
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