HIDAジャーナル10号(和文)
16/20

HIDA JOURNAL14HIDAでは、経済連携協定(EPA: Economic Partnership Agreement)に基づきインドネシア及びフィリピンから来日する看護師・介護福祉士候補者に対し、来日後6か月間の日本語等研修を2008年度より継続的に実施しています。2016年度は下の表にあるように4か所に分かれて、6月から12月にかけて候補者を受け入れ、研修を実施しました。候補者にとって想像を超える苦労のひとつが、日本の「冬の寒さ」をどう乗り越えるかです。今シーズンも昨年10月半ばごろから急に朝夕冷え込むようになり、冬支度に戸惑う候補者もたくさんいました。そうした中、一般財団法人日本インドネシア協会より、東京研修センター、関西研修センターと中部事務所の3か所に分かれて研修しているインドネシア看護師・介護福祉士候補者278名とフィリピン看護師候補者60名のために、200箱以上の冬物衣料を今年も寄贈いただきました。届いた衣料を体育館や講堂、大教室に持ち込んで広げ、候補者たちは服を自身に合わせながら気に入った服を選んでいました。目を輝かせながら楽しそうに服を選ぶ姿は、ほほえましく、候補者の喜びが伝わってきました。さらに、日本インドネシア協会の法人会員である株式会社ロッテホールディングスより携帯カイロ58箱とチョコレート菓子も寄贈していただきました。研修終了後、各地域の施設に移動して就労を開始する候補者にとって、手や身体を温めたくなることは多々あり、この携帯カイロが大活躍していると思います。昨年12月12日にはインドネシア看護師候補者・介護福祉士候補者を代表して、ティチェ・プトリさんとアリフィン・ヌル・ タリ・ワルダナさんが感謝の気持ちを伝えるため日本インドネシア協会の福田康夫会長を訪問し、和やかな雰囲気の中で懇談が行われました。他方、横浜の外部施設にいるフィリピン介護福祉士候補者274名のためには、一般財団法人フィリピン協会から昨年初めて冬物衣料を寄贈していただきました。昨年10月に同財団の桂誠理事長(元駐フィリピン大使)に横浜の施設へお越しいただき、HIDAのEPA事業担当理事の川上哲司、候補者代表18名らが出席し、贈呈式と昼食を交えての懇談会が行われました。候補者は寄贈された衣料を着こなし、早速10月半ばに実施された富士山ツアーに参加していました。その後も3回に分けて衣料が届き、候補者は大喜びでした。日本インドネシア協会ならびにフィリピン協会から、候補者の身体だけではなく、心も温まる素敵な贈り物を届けていただきましたことに、この場を借りて感謝申し上げます。どうもありがとうございました。日本インドネシア協会ならびにフィリピン協会からEPA候補者への冬物衣料寄贈日本インドネシア協会へのお礼。左から桒山HIDA理事長、プトリさん、日本インドネシア協会福田会長、ワルダナさん、金子HIDA顧問、日本インドネシア協会西田元参与。横浜での贈呈式にて。写真中央はフィリピン協会桂理事長。事業研修場所インドネシアフィリピン看護師候補者介護福祉士候補者看護師候補者介護福祉士候補者東京研修センター̶30名̶̶関西研修センター46名42名60名̶中部事務所 (豊田)̶160名̶̶外部施設(横浜)̶̶̶274名合計46名232名60名274名

元のページ 

page 16

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です