HIDAジャーナル10号(和文)
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HIDA JOURNAL12受入研修の状況2011年度から2015年度の受入研修(技術研修、管理研修*)を参加国別で見るとスーダンからが最も多く125人、続いてエジプトから114人、南アフリカから91人となっています。その他の国にはタンザニア、モザンビークなどが含まれ、全体で計28か国、646名がHIDAで実施する研修に参加しました。技術研修では自動車関連分野の研修参加者が多く、また参加者の8割以上を占める管理研修では企業経営や品質経営等をテーマとした研修への参加が多くなっています。* 受託事業、自主事業の管理研修参加者も含む。専門家派遣の状況直近の5年間でアフリカへ派遣された専門家は延べ24名、派遣先は計5か国でした。うち、いくつかの指導内容をご紹介します。分野指導内容派遣国派遣人数化学工業衛生用品の生産管理、品質管理に関する指導ウガンダ2専門サービス業自然番組の撮影や編集手法に関する指導タンザニア3その他製造業皮革バッグ等の縫製技術等の向上に関する技術指導エチオピア2その他製造業養殖魚用乾燥飼料の製造に係る生産、品質管理に関する指導ナイジェリア1Mr. Joseph Gikungu Uimbiah(Manager、Unilever Kenya Ltd.*) *参加当時の役職生産管理研修コース、The Production Management Training Program【PMTP】参加2016年11月2日(水)~11月15日(火)、於:関西研修センター私は生産管理の技術者として常々TPMの祖国である日本を訪れたいと思っていました。私が所属していたケニアユニリーバではTPMを実践していますのでTPMについて知ってはいましたが、今回PMTPに参加することでTPMについての知識を整理し、また実際にどのように実践されているかを学ぶことができました。特にトヨタ自動車株式会社、枚岡合金工具、エイベックス株式会社といった企業見学を通じて、5S、自働化、ポカヨケ、ジャストインタイムが実践されているところを注意深くこの目で見ることができたことは大きな学びでした。また、TPMを実践するにあたり、必ずしも大金を投じる必要はなく、現場のスタッフ自身によって身近なものを活かしながら適用することができることに気がつきました。帰国後すぐにPMTPでの学びを同僚と共有しました。感銘を受けた同僚の中にはすぐにHIDAの別の研修に応募した人もいます。また事務所内での5Sもすぐに実行しました。私はユニリーバを退職し、今年、自身で小さな工場を立ち上げる予定です。PMTPで学んだことを大いに役立て、コストをかけず、かつ最適な効率で稼動できるよう工場の配置や物流を検討したいと考えています。HIDAで研修を受けることができ、とても感謝しています。Mr. Odera Chrispine Ouma(Managing Director, Ciandci Ltd.)アフリカ企業経営研修コース、The Program on Corporate Management for Africa 【AFCM】参加 2016年11月24日(木)~12月7日(水)、於:東京研修センター私はもともと日本企業の成功の秘訣や日本の企業文化に興味があり、AFCMのコース概要を見てぜひ参加したいと思いました。AFCMでは、生産管理やリーダーシップ、大場裕之先生(麗澤大学経済学部教授)から教えていただいた「共創空間」*の考え方に非常に興味を持ちました。特に生産管理については企業見学で5Sや改善活動の実例を見ることができ、継続的改善、品質へのこだわり、社員の規律とコミットメントといったことが成功の鍵であると感じました。日本の企業文化については、会社が社員を家族のように思い接していること、揉め事を避け決定を行う際には根回しをしたり、決定について関係者がみな責任を持つという考え方、終身雇用制といった考え方が印象的でした。帰国後は自社で5S、改善活動に基づいた品質管理の体制を整えたいと考えています。無駄を排除し、作業の流れも効率よくする必要があります。また、継続的な改善という考え方も必要です。そうすることで生産性を上げ、われわれのような中小企業ももっと大きく成長できると信じています。* 大場先生が開発されたアクションプランの作成指導に用いられるマトリックスを用いた概念 アフリカにおけるHIDAの活動紹介昨年8月27日から28日にかけてアフリカのケニアにて第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)が開催され、これまでアフリカに対して日本内外で1万人弱の研修を実施してきているHIDAはサイドイベントとして実施されたセミナー「アフリカの技術革新・産業化に向けて」に参加いたしました。また、ナイロビ宣言で優先分野の一つに掲げられた「経済の多角化・産業化」実現に向けた日本の取り組みの中で、「AOTS・HIDAによる“モノ作り・メンテナンス人材”の育成」*が明記され、アフリカにおけるHIDAの人材育成に対する期待が高まっています。HIDAの直近5年のアフリカにおける人材育成支援の状況を紹介します。*出典:外務省HP「TICADⅥにおける我が国取組」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000183834.pdf)2016年度に実施された管理研修参加者の中で、ケニア出身のお二方からHIDAの研修についてメッセージをいただきました。スーダンエジプト南アフリカガーナエチオピアケニアその他スーダン 125人 19%その他 125人 19%南アフリカ91人 14%エチオピア63人 10%ケニア50人 8%ガーナ78人 12%エジプト 114人 18%計28か国、646名VOICEVOICE
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