HIDAジャーナル10号(和文)
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9No. 10 SPRING 2017経営幹部上級管理者管理者監督者/技術者 昨年8月に実施されたPQM参加者の中にインドからのGautam Malhotra氏(以下、Gautam氏)がいました。彼のお父さんであるJai Parkash Malhotra氏(以下、Jai氏)は、30年前に日本で狩野先生のご指導を受けたことがあり、今回Gautam氏が狩野先生ご指導のPQMに参加したことを知り、父子でその偶然に驚き、喜んだそうです。お二人に日本で受けた研修の印象や思い出を伺いました。 Jai氏、Gautam氏父子は、デリー近郊の工業都市ファリダバードで、消火器や医療用酸素ボンベに使われるバルブを製造する会社(Bhartiya Valves Pvt. Ltd.)を経営しています。 Jai氏はAPOのプログラムで1986年8月に初来日し、東京で品質管理を学ぶ研修に参加し狩野先生のご指導を受けました。その後Jai氏は2007年にAPOとAOTS(当時)が共催した「ものづくり研修」参加のため、再び来日しています。Jai氏は二回の来日で学んだ5S、現場改善といった活動を自社に導入しました。現在Jai氏は経営の第一線を退き、地元の商工会の役員や大学の講師などを務めています。 一方息子のGautam氏は日本での研修で整理整頓、時間管理の概念が作業の効率化につながることが印象に強く残ったそうです。帰国後、早速自社の工場で座りながらの作業を立ち仕事に変え、定められた休憩時間以外は持ち場から離れないことを徹底し、作業効率化につながる工夫を始めています。 帰国後、Gautam氏がお父さんのJai氏に狩野先生のお名前を伝えたところ、Jai氏は30年前の記念の1枚として狩野先生のご自宅で開催されたホームパーティーの写真を見せました。Gautam氏もPQMの参加者とともに狩野先生のパーティーに参加しておりパーティーの様子が30年前と同じであることに感慨を覚えたそうです。狩野先生は毎回ご自身が講師を務められる研修の参加者をご自宅に招いてパーティーを開かれていますが、教室という空間を超えて先生と直接お話ができるこの機会は、Jai氏、Gautam氏父子にとって、日本滞在の中でもとても貴重で、ありがたい経験であったと感謝していました。Jai氏から狩野先生へ このたび、狩野先生がEOQ Georges Borel Awardを受賞されたとの報に接し、大変喜んでいます。私にとって1986年に狩野先生から品質管理の重要な要素を学ぶことができたのは非常に光栄なことでした。先生のわかりやすいご指導、実践的なご説明はとても理解しやすく、今でも私の中に強い記憶として残っています。そして、今度は30年という月日を経て幸運にも私の息子が狩野先生の講義を受講することができました。父子で狩野先生からご指導を受けるというまたとない偶然を非常に喜ばしく思っています。先生のご自宅で受けたおもてなしの思い出とともに、息子と経験を共有したいと思います。先生のますますのご活躍をお祈りしております。階層別品質経営研修コースの紹介図2コース名(開設年度)コースディレクター(敬称略)対象者ねらいEPQM(2007年度)**狩野 紀昭 (東京理科大学名誉教授)経営者・経営幹部<戦略レベル> 品質に軸足を置いた経営能力の向上PQM(1982年度)狩野 紀昭 (東京理科大学名誉教授)安藤 之裕 (TQMコンサルタント)上級管理者・将来の幹部候補である中級管理者<マネジメントレベル> トップの方針を受けて品質経営を推進する能力の向上PQPS(2009年度)全体監修:狩野 紀昭 (東京理科大学名誉教授)安藤 之裕 (TQMコンサルタント)金子 雅明 (東海大学 情報通信学部 経営システム工学科 専任講師)管理監督者・技術者<オペレーションレベル> 品質改善の考え方と技法の習得HIDAでは東京で実施する品質経営研修コースを次の3つの階層に分けて実施しています(図2)。Jai氏、Gautam氏父子。ファリダバードのオフィスにて。2016年度PQMでの狩野先生(写真前から2列目中央)ご自宅ホームパーティーにて。2列目左より3人目が安藤先生。後列左から2番目がGautam氏。1986年の狩野先生(前列一番右)ご自宅ホームパーティーにて。後列一番右が安藤先生。後ろから2列目、左から5番目がJai氏。** EPQM次回開催時期:2017年5月17日(水)~5月25日(木) 応募受付中!締め切り2017年3月14日(火) (裏表紙のチラシもご参照ください)
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