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HIDAジャーナル9号(和文)
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HIDA JOURNAL6 HIDA人材育成事業の活用事例 専門家派遣制度の利用事例として、創業4年の若い企業でアニメーションやゲーム向けのコンピュータグラフィック（CG）の制作会社であるStudio 51株式会社をご紹介します。ミャンマーのCGアニメ制作会社への技術指導で2015年度に1名専門家を派遣したのに続き、2016年度は2名の専門家を派遣しています。ミャンマーへの進出の経緯や現地の指導の様子についてお話を伺いました。本 社： 東京都新宿区西新宿5丁目1番15号 新宿オザワビル8階設 立： 2012年資本金：100万円従業員数： 20名（2016年7月現在）事業内容： CG及び映像のプロデュース･ディレクション･ 制作日本式アニメの指導を通しミャンマーのアニメ文化浸透に貢献Studio51株式会社御社の概要について教えてください。Studio51はアニメ、ゲーム、遊技機など媒体を問わず、プロデュース、ディレクションからハイクオリティなCGの制作まで行っています。また、2D、3Dを問わず、各工程の単体の作業やCGコンテンツ全般の制作を引き受けています。具体的には「団地ともお」や「アクエリオンevol」などのテレビアニメのカット制作、「ドラゴンクエストⅩ」「ファイナルファンタジー14」「モンスターハンター４Ｇ」などの家庭用ゲーム内のCGアセット制作、「スクールガールストライカーズ」「バーコードフットボーラー」などスマートフォン向けCGアセット制作などを担当しています。その他、映画や遊技機のCGムービーの制作実績もあります。日本ではアニメが大変人気がありますが、ミャンマーではいかがでしょうか。2014年から毎年ヤンゴンで日本アニメのコスプレ大会が実施されたり、2016年2月に「ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム」展が開催されるなど、日本のアニメ文化を浸透させようという試みが少しずつ増えてきています。しかしアニメがテレビであまり放映されてこなかったために、日本のアニメは一般の市民の間ではそこまで知られていません。ただ、最近ではスマートフォンの普及により日本のアニメ文化に触れる人も少しずつ増え、独学でアニメ制作技術を学びアニメーションを制作する人材も出てきています。しかし、ミャンマーではまだアニメーションの需要は少なく、仕事があるときだけ個人的にアニメーションの仕事をするか、多くても数名での開発を行うという状況です。ミャンマーではまだアニメの人気は限定的なようですが、なぜミャンマーへの進出を考えられたのでしょうか。当社と業務上の付き合いのあった方が、このようなミャンマーの事情を知り、「ミャンマー国産アニメを創り、ミャンマーのアニメ文化に貢献すること」を目的に事業立上げを計画しました。当社と業務提携をしながら発展させていく事業計画で、2014年ヤンゴンにMYANMAR51 STUDIO CO.,LTD.（以下、MYANMAR51）を設立しました。MYANMAR51の事業計画を具体的に説明しますと、まずヤンゴンでミャンマーの社員に日本的なアニメの制作技術を習得してもらいます。その後、自社アニメのパイロット版を制作し、テレビ局、広告代理店等のミャンマーのアミューズメント市場へ売り込み、いずれは自社アニメを制作・販売していくという内容で、現在進行中です。自社アニメを販売する上で日本式という強みを享受するため、当社が提案活動や技術的なバックアップをしていくことになります。新興国であるミャンマーでは同業種の外国資本企業が見当たらず、先行して投資、教育する価値のある国であると判断しました。また、まだ少数派ではありますが日本のコンテンツに対する根強いファンもいるため、ファンを増やし育てることにもなると考えています。MYANMAR51での事業計画の進み具合はいかがでしょうか。MYANMAR51では、当社から依頼されたスマートフォン向けゲームや遊技機向けの3DCGキャラクターを制作し、当社に100%納品しています。そのような技術の蓄積がありましたので、先述の事業計画に沿って日本式アニメのパイロット版を制作し、それを元にミャンマー国内での営業活動を行いましたが、今回は本制作への資金や放映先が獲得できませんでした。まだ技術レベルが十分とは言えず、一連のアニメ制作フロー中の一部、たとえば人物や動物、背景などをパソコン上で3Dで形を作るモデリング制作やモデリングされた人物や動物等を動かすモーション制作といった作業ができる程度です。そのため、技術水準の向上やより幅広い制作技術の指導が必須となっています。たまたま当社の社員が以前別の会社でJODC（当時。現HIDA）の専門家派遣制度を利用したことがあり大変有効であったため、今回も技術指導にあたって同制度を利用するこ
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