HIDAジャーナル9号(和文)
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就任のご挨拶就任のご挨拶就任のご挨拶HIDA JOURNAL2去る6月28日の理事会・評議員会において一般財団法人海外産業人材育成協会(HIDA)の理事長に就任いたしました。誠に光栄に存じますとともに、職責の重大さを痛感しております。就任に際しては諸先輩、関係機関の皆様、また海外各地のHIDA/AOTS同窓会メンバーの方々からお祝い並びに激励のお言葉を頂戴しました。誌面を借りまして、厚く御礼を申し上げます。HIDAは、人材育成を通じ、「共に生き、共に成長する」世界の実現を図ることをミッションに掲げ、国内外の産業人材の育成を目的とし研修及び専門家派遣等の事業を実施してまいりました。HIDAの前身である財団法人海外技術者研修協会(AOTS)と財団法人海外貿易開発協会(JODC)の時代を含めますと、その歴史は半世紀に亘り、開発途上諸国の経済発展、そして日本と同諸国の経済関係の強化並びに友好促進とに大きな実績を上げてまいりました。HIDA/AOTSの研修参加者の人数は190を超える国と地域から延べ38万人近くにのぼり、派遣された専門家の人数は延べ8,400人を超えます。このことは日本の技術を知り、日本人を知る非常に大勢の人材が世界の多数の国々の産業界等で活躍してきていることを意味します。また、帰国した研修参加者により組織された同窓会は43か国71の地域に広がり、それぞれの地域で人材育成や文化交流、社会貢献などの活動を繰り広げています。このように経済分野のみならず広い意味で国際社会の平和的発展にも寄与してきたと言えるHIDA/AOTSの事業に対し、私自身が理事長という重責をもって参画いたしますことは、大きな喜びであるとともに身の引き締まる思いです。近年、アジアを中心とする新興国・開発途上国は著しい成長を続けており、その成長力を取り込むため、日本企業の海外展開は日増しに拡大しています。それに伴い、現地の高度産業人材とともに日本国内のグローバル人材の育成もまた喫緊の課題となっています。今後はこうした新たな課題に応えるべく、HIDAのこれまでの経験と世界各地に広がるネットワークを活かし、従来の研修及び専門家派遣事業に加え、新国際協力事業やHIDA総研事業など、より多角的に事業を実施してまいる考えです。末筆ながら、金子前理事長が果たされた功績に対し感謝の辞を述べさせていただきます。前理事長の在任中は、予算の大幅なカットに対応する厳しい「リストラ」を余儀なくされ、更には、財団法人海外技術者研修協会(AOTS)と財団法人海外貿易開発協会(JODC)が合併し、HIDAとして新たなあゆみを始めました。前理事長はこの大きな節目を絶好の発展的機会とし、その熱意と指導力によってHIDAの基盤を築きました。重責を引き継ぐ者としてその業績に深く敬意を表し、今後ともその意を踏まえて益々の業績発展に努めたいと考えております。経済・社会のグローバル化がますます進展する現代、HIDA/AOTSに対する内外からの期待はこれまで以上に高まっています。日本と世界の持続的発展に貢献する使命を果たすべく全力を尽くす決意でありますので、関係各位の一層のご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。(一財)海外産業人材育成協会理事長 桒山信也

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