HIDAジャーナル7号(和文)
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HIDA NEWS16 HIDA JOURNALHIDAの半世紀以上にわたる産業人材育成活動の大きな成果の一つが、人的なインビジブル・アセットの形成です。人的アセットとは、すなわちHIDA-AOTS同窓会です。この同窓会は、HIDA制度のもと、日本で研修を受け帰国した研修生たちが日本での研修という共通の体験を基盤に自主的に設立したものであり、現在世界43ヵ国71ヵ所で組織されています。HIDA-AOTS同窓会はNPO法人として、単なる親睦会に止まらず人材育成や社会貢献などの草の根活動を地道に行うことにより、自国の産業界や地域社会の発展に寄与するとともに、日本との友好関係の増進に努めています。また、1992年には全世界規模での人材育成交流を行う目的で基金(WNF基金: World Network of Friendship Fund)が設けられ、以降継続的に同窓会間の相互研修生派遣、専門家派遣などの人的交流が日本の外でも自律的かつ積極的に行われてきています。HIDAは本年56周年を迎えましたが、HIDAを追いかけて設立された世界各地のHIDA-AOTS同窓会もいよいよこれから50周年を迎えていきます。その一番乗りが、HIDAの前身であるAOTSの創立からわずか6年後の1965年に設立されたフィリピン同窓会(The Philippine Cultural and Technical Association of Returned Overseas Scholars、以下PHILCULTAROS)です。その記念行事が2015年6月5日にマニラのニューマカティワールドホテルで行われました。来賓としてHIDA金子理事長、マレーシア同窓会Yang Chor Leon会長、ミャンマー同窓会Aung Win会長など海外の関係者をはじめ、マニラ首都圏開発局(Metro Manila Development Authority)元長官Bayani Fernando氏とご夫人のMarides Fernando氏(元マリキナ市長)など地元の有力政治家も臨席し、総勢100名弱の出席者とともに盛大に50周年をお祝いしました。式典は、日本、フィリピン両国歌の演奏で厳かに始まり、来賓紹介、主催者挨拶、乾杯、記念品贈呈など定番のプログラムは格調高く粛々と続きつつも、随所でプロのバンドや歌手による音楽の生演奏がありフィリピンらしい華やかな演出でお祝いムードを盛り上げていました。今回の式典のハイライトの一つは、「Looking Back」と題したビデオクリップでした。具体的には、共に同窓会会長経験者でありPHILCULTAROS重鎮のAbrenica氏とChristina氏が熱き想いいっぱいに語る、PHILCULTAROS創成期の思い出、HIDAと日本への感謝、後続世代への期待。HIDAが創立以来堅持する理念とPHILCULTAROSとの相互補完的な人材育成事業への熱意を語る金子理事長インタビュー映像。マニラでの同窓会活動や日本でのHIDAの研修風景の静止画像もふんだんに取り入れた構成は、デジタルな技術力としなやかな人的結合力をバランスよく備えた今のPHILCULTAROSの力を象徴するようでした。また、「Testimonial Speech」としてURATEX社副社長のGallor氏とBaliwag Water District社部長のBaylosis氏がHIDAの研修による劇的な職場の変化を語り、PHILCULTAROSの活動の基礎にHIDAの研修があることを浮き彫りにしました。さらに、現会長のDan氏が、Solidity(堅実)、System(システム)、Synergy(相乗効果)、Sustainability(持続可能性)の4Sを核とした戦略によるPHILCULTAROS改革を誓い、最後に金子理事長がHIDAと歩みを共にし、「共に生き共に成長する」をまさに地で行くPHILCULTAROSにその歩みへの感謝とこれからもその歩みを止めることなく共に歩んでいくことへの期待を表明し、式典は終了しました。PHILCULTAROSに続くのは、1966年設立のタイ同窓会とペルー同窓会です。両同窓会とも今から記念式典の構想を練っているようです。PHILCULTAROS同様に50周年という節目が、自分たちの思いを確かめ合い、実り多き将来への新たな歩みの契機となることが期待されます。共に歩み共に成長した50年PHILCULTAROS役員(最前列中央がDan会長)と来賓

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