HIDAジャーナル6号(和文)
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7No. 6 SPRING 2015あったAOTS研修センターで一般研修を受講後、静岡県で実習の機会を得て、信頼関係の構築、知識と経験の共有、改善の蓄積の重要性を学ぶ。自分の仕事にこれらの要素を活かしたことで、社内外での協業のほか、社内のモチベーション向上をもたらし、競業他社との差別化につなげることができた。1994年に自身がインド中小企業経営者研修コースに参加した後、HIDAの研修に幹部候補生を次々と派遣し、製造現場に大きな変化をもたらした。結果、各国の顧客からの信頼が寄せられ、現在は海外顧客との取引が売上の2割を占める。2008~2009年の経済危機という困難な状況下でも、自社株の買取りを要請した日本側パートナーから、せっかくのパートナーシップを失いたくないとして、無利息のソフトローンの提案を受けた。これを機に日本側パートナーとの間で互いへの敬意が高まり、ともに事業拡大に成功。すでに合弁会社の従業員数は600名を超えている。今後は息子を同様にHIDAの受入研修に参加させ、合弁相手のもとで実習させたいと考えている。信頼関係の維持にはお互いの文化を理解し尊重することが重要である。そういった識見をHIDAの研修で得ることができた。 安倍昭恵特別賞■ タチアナ・ボヤジエヴァ氏(ブルガリア)「HIDA/AOTS研修の成果: ブルガリアにおける人材育成専門家の育成」1990年代、ブルガリアを含む東欧諸国では、旧体制の巨大企業が柔軟性に富む小企業に取って代わられ、経済優先の風潮が極度に強まっていた。研究職を辞し起業準備をしていたところ大手会計事務所に誘われ1992年に現地事務所を開設。しかし、「カネ」中心の業務に違和感を持っていた。そんな折、1997年に人と組織の問題解決研修コースに参加。近藤先生のモチベーション理論に共感し、帰国後に人材マネジメント分野に参入すべく、自ら開業の道を選んだ。国内の人材担当者は情報や研修機会が乏しく、給与、採用のみを担うにとどまるのをみて、日本の研修で自身が経験したような機会の必要性を知る。そこで2000年にブルガリア人材管理・開発協会を設立し、初代会長に就任。協会は人材担当を専門職として確立すること、専門職による人材管理の重要性と企業における関連投資の啓蒙活動を主な目的としている。2年目にはヨーロッパ人材管理協会に迎えられ、ロシアとルーマニアで類似組織の設立を支援。講演のほかビジネス誌への寄稿などメディアを通じた活動のおかげで発足時はわずか10であった会員数は現在は1,000(個人750名と、ほか法人)を超えるまでに成長した。成功事例大会発表翌日の10月30日、受賞者4名が他の同窓会メンバーとともに山際大志郎経済産業副大臣を表敬訪問しました。発表者10名による表敬訪問
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