HIDAジャーナル6号(和文)
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13No. 6 SPRING 2015任を受けHIDAが管理しています。②各同窓会の活動事例各国、各地域の同窓会はそれぞれの実情に沿った形で経済産業発展や地域社会への貢献、日本との友好関係増進につながる活動を行っています。今回の成功事例大会に応募があったものの惜しくも選考に漏れた事例の中から、幾つか同窓会の活動例をご紹介します。◆バングラデシュ同窓会同窓会を設立後、同窓会を母体としてTQM協会、金型工業会やバングラデシュ・日本商工会議所を設立し、人材育成、産業振興、日本とのビジネス促進に貢献しています。また、更なる人材育成推進のため、バングラデシュ日本研修センターを設立し、現在キャンパス建設などのプロジェクトを進めています。◆ペルー同窓会同窓会として継続的に5Sの普及活動に貢献しています。この2014年10月には同窓会が中心となり、ペルー日系人協会、日本大使館、日秘商工会議所、JETRO、JICAなど関連団体と連携して同国初となる5S大会・大賞授与式を10月に開催しました。◆ケララ同窓会(インド)「来日研修の幸運に恵まれた我々は自社への還元のみならず、機会に恵まれなかった人々に知識を伝播すべき」として1968年に同窓会の前身組織が結成されました。以降、日本的経営手法、日本語、日本文化などの普及活動を継続的に実施しています。また、地域の人材育成、ケララ州への投資促進のため日本ケララセンターの建設、ケララ印日商工会議所を設立し、日本とのビジネス振興に貢献しています。同窓会を基盤としたHIDAの事業とネットワーク①ネットワークを活かしたHIDA総合研究所の事業HIDAは、2013年4月にHIDA総合研究所(以下HRI)を立ち上げ、HIDA独自の発意と発想による自主事業を本格的に開始しました。その中核をなすのはHIDAが持つネットワークを活かした事業です。HIDAは55年に亘る事業の成果として、同窓会メンバーや帰国した研修生など、開発途上国を中心に日本をよく知る産業人材と強いつながりがあります。これまでHIDAには彼らから日本企業とビジネス交流をしたいという要望が寄せられていました。一方で海外進出を課題とする日本の企業からはHIDAが持つネットワークの可能性に関心を寄せていただいており、HRIは双方のニーズを結びつけるべく新たな自主事業を展開しています。事業の提案、実施といった部分で多くの同窓会から協力を受け、現在、少しずつ実績を積み重ねています。最近では、サンパウロ同窓会(ブラジル)との各産業展示会を活用した研修コースや個別商談会・企業紹介、チェンナイ同窓会(インド)とのSkype商談会、ミャンマー同窓会とのミャンマー縫製産業視察・商談会ツアーなどを実施いたしました。参加した日本企業の皆様からは「まさに欲しい情報が入手できた」、「安心して商談に臨めた」など高い評価をいただいています。②公式フェイスブックの場での交流2009年に当時のAOTSの広報と研修生へのサービス、そして交流の場を提供することを目的とし、協会の公式Facebookページ*を開設しました。わずか5年の間にファン数は増加し、現在約9,500人(2014年12月現在)と1万人まであと一歩に迫っています。HIDAからは、研修やセンター行事の報告、海外要人表敬の様子などの記事を投稿しています。一方研修生からも日本で体験した興味深い光景を撮影した写真や感想などが毎日のように寄せられています。*現在の団体略称名はHIDAであるが、ページの認知度を向上させる途上であることから公式Facebookページは開設時のAOTSの名称をつけ、継続している。③記念イベント「フォトモザイクアートを作ろう!」HIDA創立55周年と第9回HIDA/AOTS同窓会代表者会議の開催を記念し、フォトモザイクアートを作成しました。フォトモザイクアートは、同窓会メンバー及び関係者の皆様よりご投稿いただいた数千枚の写真や画像を組み合わせて作られています。HIDAのホームページのフォトモザイクアートの画面(https://mosaic55.hidajapan.or.jp/mosaic/mosaic.php)に投稿してくださった方のメールアドレスを入れると、その方の写真が拡大表示されるようになっています。2015年は第二弾として新たに別の絵を作成予定です(2015年2月13日締切)。フォトモザイクアートにまだ参加されていない方は、ぜひ次のURLからご参加ください。フォトモザイクアート概要 https://mosaic55.hidajapan.or.jp/about_jp.htmlWNF基金の収益向上に貢献すべく、同窓会代表者会議の場で独自に製作した関連グッズを販売
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