HIDAジャーナル6号(和文)
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11No. 6 SPRING 2015分科会の後、再び会議参加者全員が一堂に会し閉会総会が行われました。総会では、地域連合*会議の報告に引き続き、WNF運営委員会、各分科会の結果が報告されました。そして、今回の同窓会代表者会議の総括として参加者全員の立会いの下、東京宣言2014が採択されました(宣言の概要は「主な決議事項」として3ページの一覧に紹介)。興奮もさめやらぬ中、同窓会を代表しスリランカ同窓会長アトゥラ・エディリシンハ氏からの挨拶、武田貞生HIDA専務理事からの挨拶でHIDAとHIDA/AOTS同窓会の結束を確認し、2日間の同窓会代表者会議は幕を閉じました。* 各同窓会は6つの地域(東北アジア・東南アジア・南アジア・ラテンアメリカ・アフリカ・ヨーロッパ)でそれぞれ同窓会地域連合を結成し、定期的に会合を持つなど、地域間協力活動も盛んに行っている。同窓会代表者会議に先立ち、前日の10月28日にHIDA東京研修センターにて地域連合会議が行われた。決議を手に持ち撮影した集合写真各同窓会の発表に耳を傾ける分科会メンバー閉会総会分科会Bテーマ: 共育・共創のパートナーシップ参加者: 16か国32名の同窓会メンバー、HIDA職員主な内容: 前半は、ペルー、スリランカ、フィリピンの各同窓会からの発表に加え、多摩美術大学の和田達也教授からHIDA研修をきっかけとして発展したタイとの共創活動についてご発表いただきました。1か国/1団体だけでの活動に限界があっても、同じ志を持つパートナーと協力することで、今ある課題を解決し、新たな価値を創造できることを確認しました。決議: 従来の産業人材の育成に加え、各同窓会が取り組みたい起業家支援、職業訓練機会の拡充、次世代/若手世代の育成、日本的経営手法の浸透の分野においても、同窓会およびHIDAで共に協力し、新たな価値を創造していく分科会Dテーマ: 各国産業人材育成のためのパートナーシップ参加者: 20か国43名の同窓会メンバー、HIDA職員主な内容: HIDAの人材育成事業の中で特にNGC*とグローバルに活躍できる日本の若手人材を育成するためのインターンシップ事業**に焦点をしぼり、これまでの実績や他の同窓会の状況を紹介しました。スリランカ、タイ、インド、バングラデシュの同窓会からの具体的な協力事案、モンゴル、フィリピン、インドの同窓会からの人材育成やインターン受入のニーズについての発表を踏まえ、全体で議論しました。決議: 多様化する産業人材育成ニーズに応えるため、補助、委託事業だけでなく、制約の少ないNGC事業を十分に活用し、各国の経済発展に貢献する。日本人インターン派遣を更に促進するため、同窓会ネットワークを最大限活かし、各国との橋渡し人材の育成に協力する分科会Cテーマ: HIDA/AOTS同窓会が進める「南南協力」 ~World Network of Friendship (WNF)プログラムの紹介と今後の展望~参加者: 13か国28名の同窓会メンバー、日本人参加者、HIDA職員主な内容: 開始から15年以上が経つWNF(12ページで詳しく紹介)は、今後、より持続的なスキームにしていく必要があります。WNFプログラムの充実及び基金の運営について、①バングラデシュ、インド、パラグアイでの各プログラムの紹介、②寄付集め、運営の参考事例として(一社)盲導犬総合支援センターの森田恭信専務理事に同センターでの取り組みについてご紹介いただきました。その後、各同窓会、個人がどのようなアクションを取っていくべきか具体的なアイデアを話し合いました。決議: WNF基金及びスキームの持続的発展のために、各同窓会及び個人がプログラム開発、基金集め、運営方法等で努力していく。例:ビジネス要素を含むプログラムの開発、若手メンバーによる運営、WNFロゴグッズの販売、ローカルスポンサーの獲得などグループワークの後、具体的なアイデアを発表* “New Global Cooperation”(新国際協力事業)の略称。公的資金に拠らず、これまでHIDAが培ってきた国内外のネットワークと経験を活かした研修を実施。テーマは環境管理、省・新エネ技術、生産管理、品質管理、人材育成など多岐にわたる。最近ではファミリービジネスマネジメントやトヨタ生産方式を学ぶ研修が海外からの強い関心を集めている。** HIDAは経済産業省より委託を受け、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)と共同で2012年度より国際即戦力育成インターンシップ事業を実施。即戦力として活躍できるグローバルな日本の若手人材育成のため、日本の学生、若手の社会人に対し、開発途上国の政府系機関、現地企業等での実務的な就労体験(インターンシップ)の機会を提供している。署名をした宣言文を会場に披露2日間の会議の締めくくりとして挨拶を述べる武田貞生HIDA専務理事力強くHIDAと同窓会の絆についてスピーチするアトゥラ・エディリシンハ スリランカ同窓会長

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