HIDAジャーナル6号(和文)
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9No. 6 SPRING 2015【品質・技術力向上・経営改革などを実現し、 事業を拡大】・ 家業の縫製工場が受注量や原材料の品質の不安定さ、厳しい納期などの課題から危機的状況にあった時期にHIDAの研修で「顧客重視」「チーム重視」「労働環境の改善」「3Sと目で見る管理」を学び、帰国後社員と共有。スローガン「顧客満足は私たちの幸せ」を浸透させ、実践した。販売代理店を拡大し、現在輸出先は日本、オランダ、ドイツに広がり顧客は大手流通業など20社にのぼる。(ミャンマー:縫製)・ 2005年の現地法人設立準備時から2014年までに28名(全従業員数60名)がHIDAの制度により日本で研修。第一期生が仕事、言葉、文化の違いに戸惑いながらも日本人スタッフの教育を受けて成長し、後輩たちの指導もし、現在は現地法人の社長となり、さらなる業績向上、拡大に向けてまい進している。(ベトナム:トンネル設計)・ 従業員・顧客・品質重視といった日本の経営哲学を織り込み中小企業を経営。地元の天然原料を生かしたスキンオイルを開発し、アメリカ、カナダ、イギリスなどへ販路を拡大した。(タンザニア:スキンオイル製造)【達成した成果が認められ、日本の関連機関から受賞】・ 継続してTQM活動を展開してきたが、2008年にデミング賞に挑むことに決まり、師事する専門家が主任講師を務めるHIDAの研修に計10名を派遣。TQMの全社展開を確実なものとして成果をあげ、2013年にデミング賞を受賞した。(タイ:ロジスティクス業)【教育、コンサルティング等を通じ広く産業界に貢献】・ HIDAの研修での学び(戦略の重要性、タイと日本の企業文化の違い、日本人の職業倫理)を最大限に活かすことで、飛躍的な業績向上、人材育成システムの構築等を達成し、米国研修専門家協会の実践優秀賞他、数々の賞を受賞。自社の枠を超えて、グローバル事業展開での活動やアジア、ASEANでの業界活動を精力的に行っている。(タイ:車両製造)・ 自信のないシャイな一介のエンジニアが技術研修と管理研修の2度のHIDAでの研修と保守、生産、製品開発、マーケティングなどの経験を経て、上級技術担当役員まで昇進。更にパキスタンにおけるトヨタ生産方式と日本的品質管理の先駆者の一人として多数の著作を有し、国内外で100を超える講演を行うなど、知識の啓発・普及に努めている。(パキスタン:車両製造)・ 観光省から中小観光業者のサービス品質・財務管理を向上させるプログラムを請け負い、HIDAの研修で学んだ5S、PDCA、方針管理、目で見る管理などの手法に中南米的アプローチを加えてシステムを開発し、展開。10年後の現在、350名のコンサルタントと12,000社が関係するプログラムに成長し、中米諸国にも広がっている。(メキシコ:コンサルティング)【環境問題など社会的課題の解決に寄与】・ HIDAの研修参加中に他の参加者たちと交流する中で社会貢献の意義と自ら起業することへの意欲が湧き起こり、帰国後間もなく医療機器輸入会社を起業、現在は110名の従業員を有し、医療インフラ関連企業として唯一ISO認証や国からのビジネス表彰を受けるまで成長した。5万人以上の重篤患者が同社納入の人工呼吸器を使用するなどスリランカの医療インフラを支える存在となっている。(スリランカ:医療機器システム販売)・ マニラを襲った台風被害の悲惨な体験から建設という仕事が母なる地球環境を痛めつけていることの矛盾に思い悩む中、HIDAの研修で学んだ「プロジェクトマネジメントとは将来の価値を今創ること」という講師の言葉に目を覚まされた。建設と環境保護を両立するために悪戦苦闘の末、国の複数の機関から認証を受ける環境配慮型コンドミニアムを完成させた。(フィリピン:建設) ハンセン准教授からのコメントHIDAの同窓会活動や人的ネットワークの影響を調査研究されているデンマークのオーフス大学(1928年設立。同国で2番目に古い歴史を持ち、最大規模を誇る)のアネッテ・ハンセン准教授が成功事例大会を観覧されました。成功事例大会やHIDAの事業についてコメントを頂きました。「成功事例大会の発表はどれも大変すばらしいものでした。発表者の方々の成功の要因はご本人の努力と目的意識、そしてHIDAでの研修内容、企業見学や滞在期間で見聞したことの相乗効果にあると思います。HIDAの研修の特徴は、座学に加えて、日本では物事がどのように進んでいるのか、会社でどう実践されているのかを実際に自分自身の目で見聞きし、学んだ理論を補完する機会がある点です。また、観覧された一般の日本の方々にとっては発表や委員の先生方の講評を通して、日本が世界に提供できることは何か、HIDAのネットワークから学ぶものは何か考える機会になったのではないでしょうか。HIDAのネットワークは非常に大きな可能性を秘めています。HIDAは絆の強さを信じ、今後ネットワークに存在する優れた人材とともに成長し、成功を目指していくとよいのではないかと感じます。」

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