HIDAジャーナル5号(和文)
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7No. 5 AUTUMN 2014 成功事例紹介! 株式会社セント・リングス(静岡県)「現地スタッフを取り入れたことが 成功の秘訣」業  種 : マルチブランドフランチャイジー。外食、教育、介護、美容、健康分野で26ブランド62店舗を展開中従業員数 : 113名展開国 : カンボジア、ベトナム我が社はこの6月にカンボジアのプノンペンにオープンしたイオンモールにクレープ店を出店しました。出店にあたり、サムバットさんという現地マネージャーを採用し、HIDAの受入研修制度を利用し、日本で研修させました。研修で日本のサービスや日本で売れる味を自身で体感してもらうことができ、カンボジアのお店の運営に役立っています。お店は開店から1か月半が経ちますが、売れ行きは大変好調で、現地従業員もみな楽しんで仕事をしています。成功の理由はやはり人材にあると考えています。従業員がモチベーションをもって仕事をしてもらえるよう、次の二つを意識しました。一つは信頼関係の構築です。研修指導などの公式の時間以外にも、サムバットさんの来日中は、我が家に招待して一緒に時間を過ごしたり、HIDAでの修了式や現地での入社式といったイベントを大切にしてきました。二つ目は現地スタッフの意見を取り入れて改善することです。日本での研修期間中から、サムバットさんには店舗の内装決めや商品開発といったすべての打ち合わせに出席してもらい、一緒にお店を作る意識を持ってもらいました。現地従業員の面接と教育はサムバットさんが行っています。また、オープン初日の話ですが、現地の人の関心を引くために店頭に風船をつけたり、カンボジアでは店頭試食という習慣がないのですが、味を知ってもらうために一口サイズのクレープを配って呼び込みをしました。いずれも現地従業員から出たアイデアを実行に移したものです。こうした現場の声を活かした改善活動はすぐにまとめ、次に活用できるようにしています。@ ロングライフホールディング株式会社 (大阪府)「ハウスキーピングではない新しい コンセプトをインドネシアに根付かせる」業  種 : 介護福祉事業従業員数 : 35名展開国 : インドネシア我が社はインドネシアの不動産会社と合弁会社を設立し、ジャカルタ郊外にインドネシアの高齢者向けのシニアビレッジを建設しています。その運営を担う人材として現地従業員5名を採用した後、HIDAの受入研修制度を利用し約2か月に亘り日本で研修を実施しました。「お客様にその人らしく年を重ねてもらう」という日本のケアサービスの考え方はインドネシアの人にとって新しい概念であり、日本と同じ高品質のケアサービスの技術とともに、こうした概念を学んでもらうことが、現地従業員の育成において必須でした。採用にあたっては、戦略的にEPA*経験者に絞って募集しました。採用された5名ともEPA経験者で、すでに日本の病院や施設で介護・看護の研修を受けているため、必要な専門知識を有しています。また、意思疎通や研修での専門用語理解が十分にできる日本語力を備えています。日本での研修は、在留資格「研修」の要件を満たして研修しなければなりませんので、幾つかの制約があり、直接身体介護にかかわる研修はできません。しかし、日本での研修目的は、患者の病気を治癒する医療とは別の新しいサービスと宮崎専務取締役森田室長

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