HIDAジャーナル5号(和文)
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HIDA JOURNAL6HIDAは全国中小企業団体中央会より委託を受け2013年度より中小サービス業等海外現地人材研修支援事業を実施しています。当事業では、日本の中小サービス産業の海外展開を支援するため、日本的サービスマインドを持った現地人材の育成を目的として、日本へ研修生を受け入れる際や、日本から専門家を派遣する際の費用等の一部を補助しています。2014年7月22日には東京国際フォーラムにおいて、『海外「おもてなし」人材を育てる悩みと秘訣 ~中小サービス業の海外展開事例セミナー』を開催いたしました。当日は中小企業経営者や海外展開を支援する金融機関の方を中心に100名に及ぶ参加者が会場にお集まりくださいました。セミナーでは、明治大学経営学部の大石芳裕教授による基調講演に続き、当事業を実際に利用された企業5社の代表5名の方から事例をご紹介いただきました。後半はモデレーターの大石教授とその5名の方をパネリストに迎え、会場参加者からの質問をもとにパネルディスカッションを行いました。時間ぎりぎりまで質問が寄せられ、セミナーは盛況のうちに終了いたしました。当日のセミナーから事例紹介を中心にご紹介いたします。●主催者挨拶                      HIDA理事長 金子和夫●基調講演 「中小サービス業の海外展開と人材育成」 明治大学経営学部 大石芳裕教授 ●海外展開企業による事例紹介 1.株式会社セント・リングス 専務取締役 宮崎哲也 2.ロングライフホールディング株式会社 研修センター室長 森田希 3.株式会社喜久屋 取締役 嶋田喜明 4.株式会社ナカザワ 代表取締役社長 中澤道盛 5.株式会社花大 代表取締役社長 澤野裕悟●パネルディスカッション モデレーター : 明治大学経営学部 大石芳裕教授 パネリスト : 株式会社セント・リングス    専務取締役 宮崎哲也 ロングライフホールディング株式会社    研修センター室長 森田希 株式会社喜久屋   取締役 嶋田喜明 株式会社ナカザワ    代表取締役社長 中澤道盛 株式会社花大   代表取締役社長 澤野裕悟サービス産業における人材育成 基調講演 セミナー概要 (敬称略)中小サービス業の海外展開事例セミナー 採録「中小サービス業の海外展開と人材育成」サービス業において人材育成を有効に進め、海外展開を成功させるためには、まず経営者自身が誰に対して何を提供したいのかが明確であることが重要です。つまり、ビジネスを成功させるためには経営者自身が「顧客に高い満足を提供したい」という強い思い入れを持つ必要があります。次に、経験と情報の共有化です。サービスは「無形性」と言われるように、サービス業におけるノウハウは暗黙知で、言葉で表すことが難しいと言えます。しかし企業の成長には、高い能力を持つ従業員のノウハウを組織全体で共有することが不可欠であるため、伝播させる仕組みが必要です。最後に人材育成を階層別に考えることです。海外展開においてはミドルに対する教育を行い、やがてはミドル層が現地従業員を教育できるレベルにまで引き上げることが重要です。しかし異なる文化や習慣の国で人材育成を進めるのは容易ではなく、段階を踏んで教育していくことが大切です。人材育成は精神論で語るのではなく、効果的な仕組みを作ることが肝要なのです。大石明治大学教授金子HIDA理事長

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