HIDAジャーナル5号(和文)
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21No. 5 AUTUMN 2014最高気温が48度と文字通りの酷暑の中、HIDA3番目の海外拠点として、ニューデリー事務所の活動を開始いたしました。インドへの日本企業の進出は著しく、現在1,072社、2,542拠点(2014年インド進出日系企業リストより)と5年前と比べ約2倍近くの伸びを示しており、インドでの産業人材育成の必要性は一段と増しています。そんな中で、ニューデリー事務所では次のような活動を行っています。● 現地日本企業を支援する産業人材育成制度ご紹介去る6月から8月を通して、デリー、チェンナイ、バンガロール、コルカタといった各地を回り、日本商工会議所等の定例会で事業説明や意見交換をさせていただきました。新たに進出された企業はもちろんのこと、これまでの受入研修制度をご利用いただいている企業の方でも、専門家派遣制度やその他の活動について初めて耳にしたという方も多く、繰り返しの制度周知が重要だと実感しました。また、中小サービス業等海外現地人材研修支援事業に対しては、現地に進出した飲食店やホテル等の日本人関係者に関心を寄せていただくことも少なくなく、これまでにない日本企業の海外展開の広がりを感じています。● 日印双方の産業界に裨益する産業人材育成 プロジェクトの形成と実施支援日印両政府や産業団体、現地日本企業等からヒアリングを行い、進出日本企業のビジネス環境改善に役立つプログラムを提案、実施しています。例えば、インドでは国際的な統一規格が未整備で安価で低性能な製品が広く出回っています。その中で、高品質で信頼性のある日本のLED照明を普及させるため、正確な測光試験ができるように研修や専門家派遣を実施して現地の人材育成に努めています。さらに、ニューデリー事務所の管轄は、バングラデシュ、ネパール、スリランカ、パキスタン等の周辺諸国も対象です。これらの国々でも同窓会が現地政財界に強力なネットワークを持ち、様々な活動に取り組んでいます。一例を挙げますと、ネパール同窓会では日本企業の進出を促進するために、日本語のネパール投資ガイドブックを完成させました。現地政府、産業界、日本大使館、JICAから多大なる協力を得て立ち上げられた日本ネパール投資促進委員会では、ネパール同窓会が事務局として中心的な役割を果たしています。9月18日には、AOTSインド同窓会及びASSOCHAM(インド合同会議所連合)協力の下、デリーでアジアものづくりカンファレンスを実施いたします。日印の自動車産業界の主要人物による講演や参加各社によるネットワーキングが行われ、日印双方の自動車産業に対する理解を深め、繋がりを強化することが期待されます。その他にもインターンとして派遣される若手の日本人の来印や、10月に日本で実施されるHIDA/AOTS同窓会代表者会議に向けた準備等、大きなイベントが目白押しです。(ニューデリー事務所 所長 三谷知)ニューデリー事務所制度説明会(チェンナイにて)ネパール投資ガイドブック発行記念式典
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