HIDAジャーナル5号(和文)
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HIDA JOURNAL12 タイの人材育成とHIDAとのかかわり クリサダー・ヴィサワティーラノン泰日工業大学長インタビューこの春、日本とタイの学術交流及び相互理解の促進への貢献が認められ、泰日工業大学(TNI)*学長のクリサダー・ヴィサワティーラノンさんが、日本政府より旭日中綬章を受章しました。クリサダー学長は、1978年にHIDA(当時のAOTS。以下HIDA)の研修生として日本で研修を受けられました。クリサダー学長に日本やHIDAとのかかわり、そして帰国後にタイの人材育成に携わられることになった思いやTNIの特徴についてお話を伺いました。 * 実践的な教育を行うことを目標としたタイの「日本型ものづくり大学」。2007年6月開校。詳細はインタビュー記事参照。クリサダー学長と日本、並びにTNIの母体である泰日経済技術振興協会(TPA)*とのかかわりについて教えてください。私は1968年に千葉大学外国人学生課程に在籍し、その後1969年から1975年まで京都大学で学び電気工学修士課程を修了しました。留学中は指導教授のご紹介で横河電機株式会社で6か月間に亘り工業計測機器製作等の研修を受けました。帰国後はチュラロンコン大学で教官のポストを得て電気工学を教えましたが、1976年頃から大学での業務と並行してTPAの活動に携わりました。TPAでは技術分野のセミナー講師を務める傍ら電気通信分野などの本を書いたり翻訳をした他、訪日研修団の運営、工業計測事業や情報センターの立ち上げも行いました。また、TPAの理事・専務理事・副会長を歴任し、現在もTPA理事とTNI学長を兼任しています。*タイの日本研修・留学帰国者有志が協力し、日本の関係機関の支援を受けて設立された団体。タイの経済発展を目的として、科学技術知識の向上や普及活動、産業人材の育成等を行っている。 TPAに参画されて以降、HIDAとも色々な場面でかかわっておられますね。私が日本留学中に学んだ工業計測分野は、TPAにおいて重要な事業の一つとなっており、私自身改めてこの分野について日本でより深く学びたいと思いました。そこで、1978年から1979年にかけ「AOTS同窓会奨学金」により研修生として再来日しました。最初の3週間は横浜の研修センターで行われた一般研修に参加しました。日本語は既に話すことができましたので、一般研修では日本語以外の科目を受講し、続いて再び横河電機株式会社で実地研修を受けました。こうした私自身とHIDAとのかかわりとは別に、TPAからも多くの経営幹部やスタッフがHIDAの研修に参加しています。またTPA草創期にはHIDAから日本語学習教授のため職員が派遣されました。TNI学長顧問として私に様々なアドバイスをくれるとともに日系企業との橋渡しを担ってくれる元HIDA理事の方もいます。TPAの日本側カウンターパート団体である日・タイ経済協力協会(JTECS)とHIDAも長年に亘り人的交流がありますね。TNIとしては、これまでに多くのインタビューを受けるクリサダー学長
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