HIDA JOURNAL 2014 SPRING No.4
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2 HIDA JOURNAL強化への取り組みの手法としてデミング賞にチャレンジしたと言います。メイドーは、2010年度にデミング賞実施賞*を受賞しており、今回2013年度デミング賞大賞に輝きました。業界No.1への目標を2020年までに実現するために、社員全員が一丸となってQCD(品質・コスト・納期)の向上に取り組み、企業の経営改善を支えています。*デミング賞委員会では、2012年度からデミング賞実施賞の名称をデミング賞に変更しました。[取材日:2013年12月3日 聞き手:業務Ⅱ部受入業務グループ長補佐 渡辺智恵]株式会社メイドー当協会制度をご利用いただいている㈱メイドーが、2013年度デミング賞大賞を受賞しました。同社は、創業時よりトヨタ自動車㈱の協力工場として、自動車用の高張力ボルト、ナット、冷間鍛造部品の製造・販売をしています。創業から3代目になる現社長が1999年に社長に就任した当時から、「No.1戦略」を掲げ、ヒト・モノに対する継続的改善を推進しています。当時の売上は100億円規模で、業界の中でも7位か8位でした。それが今では、業界第3位、300億円近くにまで売上が拡大し、リーマンショックの2008年を除き、売上高は右肩上がりです。従業員の数も500人から1000人強に2倍になりました。組織と事業を拡大していく中で、人材育成と経営力2014年4月、創立90周年という節目の年を前にしてデミング賞大賞の受賞おめでとうございます。当社は1924年に創業し、2014年4月に90周年を迎えます。2013年11月に90周年の祝賀とデミング賞大賞のお祝いを兼ね、社員とその家族1700人が集まり長島温泉で盛大なパーティーを開きました。実は、当社のグループ会社のMCシステム㈱も、2013年度デミング賞を受賞することができました。当社では、関連会社も含めて品質向上活動に取り組んでおり、今後も、品質に対するお客様の信頼度を高めていきたいと思います。1999年に「No.1戦略」を掲げて以来、着実に目標に向かって実績を積み上げていらっしゃいます。右肩あがりの成長を支える要因は何ですか?最も大きな要因は、社員の意識の変革だと思います。外部からの大きな環境変化に対応するために社員の意識に求心力が生まれたと言ってもいいかもしれません。ある時期に、トヨタ自動車の海外での生産拡張のために、当社に大量発注が来たことがありました。これまでトヨタ自動車の三好工場で作っていたタイヤを止めるハブボルトやエンジンボルトなどの重要部品を、トヨタ自動車の海外工場向けに製造する受注を受けたのです。トヨタ向けの重要部品の製造で品質不良を起こした場合、当社のような小さな規模の会社は相当なダメージを受けることになります。これを機に、全社員の間で品質向上、能率向上、原価低減、納期改善を徹底的に強化するという意識が芽生えました。当社がTQM活動を強化し、外部専門家の指導を受けたり、TPM診断を受け始めたりしたのもこの頃です。2つ目の要因は、営業から上がってくる情報を大切にする株式会社メイドー本 社 愛知県豊田市三軒町4-5(本社・豊田工場)創 業 1924年4月設 立 1950年7月資本金 5,000万円従業員数 1,029名(2013年4月現在)事業内容 高強度ボルト、冷間鍛造品の製造・販売HIDAは日本の技術協力の一環として、開発途上国の経済発展を支える産業人材を育成するため、官民が連携しながら事業を展開しています。この事業には、受入研修、海外研修、専門家派遣の3つのタイプがあります。本号では技術者や管理者を対象とした受入研修事業に焦点を当て、インドネシアの拠点の人材育成のために受入研修制度を利用している会社の紹介や、HIDAの技術研修や管理研修に参加した元研修生が帰国後に日本で学んだ知識や経験をもとに日本のビジネスパートナーとして日本企業の信頼を得てビジネスを拡充している事例をご紹介したいと思います。「メイドーのものづくりを支える人材を育成する」2013年度デミング賞大賞を受賞HIDAの人材育成事業の活用事例
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