HIDA JOURNAL 2014 SPRING No.4
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22 HIDA JOURNALインド・ニューデリー事務所を開設HIDAは、日印の経済関係が深まる中、現地産業人材育成の支援強化を目指してインド・ニューデリーに事務所を新たに設置することにし、2013年10月30日に開所式を行いました。海外拠点としては、タイ・バンコク、インドネシア・ジャカルタに次いで3ヵ所目になります。式典には、日印の政府機関、産業団体、企業をはじめとした関係者約120人が出席し、HIDAの金子理事長が冒頭の挨拶で、経済成長が著しいインドで高度な技術を持つ人材は主力産業の要になることから、人材育成を通じて経済協力の後押しをしていくことを述べました。式典には来賓として、インド商工省Minister of StateのH.E. Mr. EMS. Natchiyappan氏、駐インド日本国特命全権大使 八木 毅 閣下、印日パートナーシップ・フォーラムのArjun Asrani会長(元駐日インド大使)、インド外務省Joint SecretaryのVikas Swarup氏、慶応義塾大学の矢作恒雄名誉教授(HIDA管理研修コース主任講師)、AOTSインド同窓会連合会のM. R. Ranganathan会長らがご臨席くださいました。インド商工省 Minister of State の H.E. Mr. EMS. Natchiyappan 氏は来賓挨拶の中で、「インドはこれから益々高度な技術を有する産業人材の育成が求められており、HIDAがインドに駐在事務所を開設することは、そうした技術分野の人材育成を求めている人々に多大なる恩恵をもたらすだろう。」とHIDAの駐在事務所の開設を歓迎してくださいました。また、駐インド日本国特命全権大使 八木 毅 閣下による来賓挨拶では、「インドに対する日本の海外直接投資はこの3年間で7倍に増加し、インドにとって3番目に大きい直接投資額を占める国となっています。投資は製造業分野が中心となっており、インドにおける日本企業の数は2012年時点で926社に達し、日本の技術やインドの優れた人材を活用することが益々求められています。また、インド政府は、国家製造業政策を策定し、その中で技術開発が重視されています。日本政府としては、HIDAが実施する当地域のプロジェクトを支援していきますし、HIDAの研修事業や専門家派遣事業を活用してインドの製造業への技術移転が益々進むことを期待しています。さらに、日印両国の友好関係と相互理解の深化をもたらすHIDA-AOTS同窓会における草の根レベルの活動は、日本への関心を引き寄せる重要な役割を果たし、日本からの直接投資や人的交流に大いに貢献すると考えています。」と、HIDAの人材育成事業に対して期待を示してくださいました。なお、ニューデリー事務所開設については、インド政府により正式に設立認可されましたので、まもなく事務所の活動を開始いたします。(2014年1月31日現在)南アフリカ共和国からミッション来館2013年11月18日に、南アフリカ共和国の Department of Trade and Industry(DTI)並びに Automotive Industry Development Centre(AIDC)のミッションがHIDA東京研修センターに来館されました。これは、去る9月に当協会の金子理事長が南アフリカ共和国を訪れた際に、HIDAとAIDCとが今後南アフリカ共和国の自動車産業発展のために技術者、管理者の育成において相互に協力関係を築くことを確認し合ったことがきっかけで実現したものです。当日は同国の自動車産業政策の概要説明や、DTI、AIDC、HIDAの現在の活動状況について紹介し、HIDAの人材育成事業を通じた協力の可能性について積極的に意見交換が行われました。HIDAは2014年3月に自動車産業を対象にした管理研修金子理事長による開会挨拶ご来賓によるテープカット左より八木駐インド日本大使、金子理事長、EMS. Natchiyappan商工省Minister of State、Asrani印日パートナーシップ・フォーラム会長(元駐日インド大使)、Swarupインド外務省Joint Secretary、Ranganathan AOTSインド同窓会連合会長HIDA NEWS前列左二人目からRenai Moothilal氏(Director: Automotive Division, DTI)、金子理事長、Nkumbuzi Ben-Mazwi氏(Enterprise and Supplier Development Manager ‒ Gauteng Region, AIDC)コースを東京で実施する予定であり、今後も継続してアフリカ諸国への産業人材育成を通じた支援を強化して参ります。
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