HIDA JOURNAL 2014 SPRING No.4
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No.4 SPRING 2014 21機関における設備を強化し、教育内容の充実を図るべき。また、インストラクター養成も同時並行的に必要であり、HIDAの専門家派遣が非常に有効である。下大澤部長:今後の産業人材育成の必要性にあたり、産官学の連携が必要であり、連携を推進していくための協議会の設立を提言したい。本連携を推進するにあたっては、インドネシア人の主体的なアクションが不可欠であり、HIDAは引き続き継続的に側面支援をしていきたい。今後に向けてインドネシアにおいては、急速な工業化と産業構造の高度化が進みつつある中、従来の資源依存型の産業構造から高付加価値を生み出す産業構造への転換が求められており、その中で必要とされる産業人材は質的にも量的にも大きな転換期を迎えています。本シンポジウムにおいては、同国の産業人材の需要の高まりと早急な人材育成の必要性の点において産官学関係者の認識は一致しており、今後、同国における協力のあり方について、具体的な取り組みを推進していくこととなりました。[HIDA総合研究所 調査企画グループ チーフ・コンサルタント田中雅聡]やカイゼンなどの知識や考え方を習得する講座開設やモノづくりの経験ができる機会の提供や、サプライヤー育成のための日本からの専門家派遣の拡充を期待したい。」パネルディスカッションの部本シンポジウムのタイトルである「インドネシア産業人材の育成に向けたインドネシア・日本の協力のあり方」をテーマとして、日本貿易振興機構アジア経済研究所の佐藤百合地域研究センター長にモデレーターを務めていただき、5名のパネリストが議論を行いました。各パネリストの発言の骨子は次のとおりです。モデレーター 佐藤百合JETROアジア経済研究所地域研究センター長ヘル松下ゴーベル財団副会長ヘル副会長:私はPT. Panasonic Manufacturing Indonesiaの副社長もしておりますが、当社の人材育成の一つであるインターンシップは非常に有効であり、技術習得と併せて人間教育も行っている。地方政府と協力して地方の人材をインターンシップで教育しているが、今後、拡大していくことでより多くの産業人材を育成できる。オロアン学長:高等教育に対する予算については他のASEAN諸国に比べて十分なものではなく、企業においてミドルマネジメントを担うべき高等教育を受けている人材が十分ではない。産業界のインターンシップを活用しながら学生の能力形成を図るべきである。野波副理事長:製造業のモノづくり精神を理解している人材、実務経験に裏打ちされた高い技能を習得する人材が必要とされ、このような人材を5年、10年のスパンではなく、早期に加速度的に育成しなければならない。高橋会長:現場を熟知した中核人材の不足を解決すべく、教育機関の実務研修コースの強化、特に高校・高専レベルの教育オロアン ダルマ・プルサダ大学 学長高橋インドネシア金型工業会 会長下大澤HIDA総務部長シンポジウムの概要 (敬称略)Ⅰ.主催挨拶 HIDA理事長 金子和夫PPIJ会長 ギナンジャール・カルタサスミタⅡ.来賓挨拶 在インドネシア日本国大使館 特命全権大使 鹿取克章HIDA-AOTSインドネシア同窓会 事務局長 ロビー・カンベイⅢ.基調講演 「産業発展における人材育成の重要性」インドネシア工業副大臣 アレックス・レトラウブン「日本企業が求める人材像・人材育成事例」JJC副理事長/TMMIN代表取締役社長 野波雅裕Ⅳ.パネルディスカッション「インドネシア産業人材の育成に向けたインドネシア・日本の協力のあり方」<モデレーター> JETROアジア経済研究所 地域研究センター長 佐藤百合<パネリスト> ダルマ・プルサダ大学 学長 オロアン・シアハアン松下ゴーベル財団 副会長 ヘル・サントソJJC副理事長/ TMMIN代表取締役社長 野波雅裕インドネシア金型工業会会長 高橋誠HIDA 総務部長 下大澤 祐二Ⅴ.プレゼンテーション HIDA 総務部長 下大澤 祐二
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