HIDAジャーナル 2013 SPRING
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HIDAジャーナル No. 2 ● SPRING 20132HIDAの人材育成技術研修 海外進出する企業にとって、現地従業員の育成は大きな課題です。特に、経営の現地化を進めるためには、日本の本社の考え方を理解した中核人材を育成することは不可欠となります。そうした企業を強力にサポートするのがHIDAの「技術研修」です。 「技術研修」は、製造技術等の固有技術を習得することを目的として対象者を日本に招聘して行う研修で、導入研修として一般研修を実施するのが特徴です。一般研修では日本の文化・社会について学ぶことにより、品質にこだわる日本のものづくりの考え方が理解しやすくなるほか、日本語を学ぶことにより日本人社員とのコミュニケーションが図りやすくなるため、これまで海外進出された多くの企業にご活用いただいております。中でも、新たに進出する際や新しい製品の生産を始める際の中核人材に対する研修は、事業を円滑に進める上で大変効果的です。 そこで、今号ではこのようなタイミングで技術研修を利用されている企業の事例を2つご紹介します。来日帰国一般研修(HIDA研修センターでの集団研修)日本語学習、日本事情紹介、異文化理解、生活案内等実地研修(日本企業内での個別研修)個別の研修計画に沿った専門技術の習得日 本日本企業(研修生受入企業)新しい技術の習得等現地企業の幹部養成開発途上国等の企業(研修生派遣企業)出資先・技術提携先・代理店等現地企業の技術者等HIDA現 地HIDAの研修センターにて導入研修(日本語および日本の文化・社会)日本企業にて固有技術の習得当社は宮城県石巻市に本社を置くハロゲンランプ等のメーカーで、2006年にオランダのフィリップスライティングホールディングからMBO(経営陣による企業買収)により独立しました。主な製品は医療、産業分野(生化学分析機、内視鏡、半導体製造装置、産業用自動検査装置他)で使用される特殊ハロゲンランプおよび放電ランプで、これらの開発、製造、販売を行っています。当社の海外進出計画は2010年に遡ります。独立した際、5年後に25億円の売り上げ達成をビジネスプランに掲げ、順調にスタートを切ったのですが、2008年に起きたリーマンショックの影響により2009年には前年比売上3割減という大変厳しい状況に陥りました。当時多くの市場で受注が落ち今野取締役生産本部長とドゥックさん本社工場の外観海外に新たな市場を求めて河北ライティングソリューションズ株式会社取締役生産本部長 今野康正図1 技術研修の流れ(一般研修+実地研修)図2 受入研修(技術研修)の概要海外進出する企業を人材育成でサポートします

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