HIDAジャーナル 2013 SPRING
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HIDAジャーナル No. 2 ● SPRING 201314HIDA News2012年11月7日、東京・大手町のKKRホテル東京にて第3回HIDA業績評価委員会が開催されました。業績評価は2010年に旧AOTSの取り組みとして始めたもので、事業運営を継続的に改善するため、2010年度から2012年度までの中期事業計画(①経営基盤の再構築、②競争優位の確立、③将来の成長に向けた基盤整備)に基づいて作成した年次計画に対する業績を年度毎に評価しています。この評価結果をもとに、外部有識者の方々に事業運営全般について客観的な立場からご助言いただく場として設けられているのが業績評価委員会です。同委員会は公共経済学や開発経済学などの分野において著名な専門家の方々等5名の委員により構成されています(右欄参照)。今回の業績評価委員会は合併後HIDAとして初めて開催するものであり、旧AOTSの「2011年度業績評価」およびHIDAの「2012年度年次計画」の2つについて、各委員の方にそれぞれご専門の視点や国際的な機関で業績評価に携わったご経験等に基づいて、ご意見・ご助言をいただきました。この中には、「HIDA/AOTS同窓会のグローバル・ネットワークは大変貴重なものであり、HIDAの新たな事業に活用していくべきである。」とのご提言もありました。HIDAは、今後も業績評価委員会におけるご助言を業績評価や事業運営の充実向上に役立て、より効率的・効果的な事業運営に努めてまいります。 HIDA業績評価委員会今年度HIDAでは、経済産業省の委託を受け、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)とともに「グローバル人材育成インターンシップ派遣事業」を実施しています。この事業は日本人のグローバル人材育成を目的として、若手の社会人や学生を海外の民間企業や政府系機関等に派遣するもので、海外の現場でのインターンシップを通じて、異文化社会でのコミュニケーション能力はもちろん、物事に取り組む主体性や積極性、あるいは問題や課題を解決する力などを身につけることが期待されています。このうち、派遣期間が2~3週間の短期プログラムは、大学が夏休みとなる期間を利用して、アジアにいち早く進出している日系企業(親会社が中小企業)に学生30名を派遣しました。彼らは開発途上国における日本の中小企業の活躍を知り、事業活動の現場を体験することで、これらの企業の魅力・実力を実体的に理解しました。昨年9月に行われた帰国報告会では、派遣された学生から「今まで中小企業をほとんど知らなかったが、中小企業にも活躍の場が多くあることが分かった」、「中小企業も就職活動の選択肢に入れようと思う」など中小企業に対する前向きな意見が多く聞かれました。一方、派遣期間が3~6カ月の長期プログラムは、若手の社会人や学生を開発途上国の民間企業や政府系機関等に派遣するもので、86名を派遣しました。3月に予定されている帰国報告会では、各自が貴重な経験を通じて成長した姿を見せてくれるものと期待しています。 グローバル人材育成インターンシップ派遣事業短期プログラムの帰国報告会(HIDA東京研修センター)第3回HIDA業績評価委員会(東京・大手町)業績評価委員(敬称略) 委員長 公益社団法人日本工学会会長 柘植 綾夫 委 員 慶應義塾大学教授 上山 信一 委 員 早稲田大学教授 深川由起子 委 員 東京大学教授 戸堂 康之 委 員 国際基督教大学上級准教授 近藤 正規

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